□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年06月14日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 見掛けほどにはタカ派ではないFOMC、金価格に対してはネガティブ評価になるも =================================== <声明文はタカ派傾斜> 6月12~13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。今会合では今年2回目となる0.25%の追加利上げが確実視されていたが、実際にフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は従来の1.50~1.75%から1.75~2.00%まで引き上げられ、2015年12月に利上げサイクルが始まってから7回目の利上げを消化した格好になる。 声明文では、「経済活動は堅調な速度(at a solid rate)で拡大することを示している」として、前回の「緩やかな速度(at a moderate rate)で拡大している」から表現を強めた。また、「雇用者の伸びはここ数カ月堅調で、失業率は低下した」、「家計支出の伸びが勢いを増した」といったマクロ経済環境に関する評価は、いずれも前回からポジティブな表現に修正されている。インフレに関しても、「市場ベースの指標は依然として低い」との文言を削除し、低インフレ環境に対する警戒感を後退させていることが窺える。… … …(記事全文4,046文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)