□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年05月14日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== USDA5月需給報告は在庫減少予想を示すも、信頼できない大豆市場 =================================== <2018/19年度の穀物在庫は減少方向> 米農務省(USDA)が5月10日に発表した最新の需給報告では、2017/18年度に対して18/19年度の穀物(期末)在庫は減少する方向性が示された。前年度との比較だと、トウモロコシは21.82億Buから16.82億Buまで22.9%減、小麦は10.70億Buから9.55億Buまで10.7%減、大豆は5.30億Buから4.15億Buまで21.7%減になると予想されている。 マクロな流れとしては、過去5年にわたる豊作環境(それに伴う価格低迷)を受けて、供給制約が強まることが、高水準の在庫に対して取り崩しを迫る展開が想定されている。今年度の作付面積に関しては、3月末にUSDAから発表された作付意向面積の数値がそのまま採用されているが、トウモロコシは9,020万エーカーから8,800万エーカー、大豆は9,010万エーカーから8,900万エーカーまでそれぞれ減少する見通しであり、「価格低下→減産→需給引き締め→価格回復」の流れが想定されている。… … …(記事全文4,468文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)