□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年04月09日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 貿易戦争化が刺激する安全資産の金、秋の中間選挙に向けて不安高まる =================================== <中間選挙の政治目線で現状をみると> COMEX金先物相場は、1オンス=1,300ドル台をコアとしたボックス圏で揉み合う展開が続いている。下値は1,300ドルの節目水準から徐々に切り上がっているが、上値は1月25日の1,365.40ドルをピークに2カ月半にわたって更新が見送られており、上下ともに決定打を欠いた状態になっている。 3月7日~4月6日の1カ月間で各資産クラスと金の相関係数(-1~+1の間で相関度を示す)を計算してみると、金・ドルインデックスが-0.55、金・米長期金利が-0.52、金・ダウ工業平均株価が-0.73となっており、この三資産とは何れも逆相関関係が形成されている。従来は米長期金利や株価動向は殆ど無視して、専らドルインデックスとの逆相関関係を重視する展開になっていたが、ここにきて米中貿易戦争のリスクが株安・債券高(金利低下)・ドル安と整合性が取れる値動きを見せる中、金は安全資産として一定の評価を受ける形で底固く推移している。… … …(記事全文4,283文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)