□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年04月02日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金・銀レシオの80倍超が続く意味、銀相場が異常な安値を形成している可能性 =================================== <GSRが80倍超えの異常な状態に> 金は代表的な資産価格の一つであるため、他の資産価格とのバランスが議論されることも多い。その中の一つにゴールド・シルバー・レシオ(gold silver ratio、GSR)と呼ばれる指標がある。1オンス当たりの金価格を銀価格で除したものであり、いわゆる金・銀比価である。 金と銀はともに通貨として利用されてきた長い歴史があるため、一般的に同じような価格トレンドを形成する傾向にある。主導権を握っているのは金価格になるが、金の安全資産性が注目される局面では銀も買われ、逆に金の安全資産性が重要視されない局面では銀も売られ、過去の歴史を振り返ってみても、1970年代のハント兄弟の銀買い締め事件といった特殊な環境下を除くと、金価格と銀価格との間には強い連動性が見受けられる。… … …(記事全文3,943文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)