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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

米中貿易戦争への警戒感で天然ゴム相場も急落、産地は安値拒否すれど

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月29日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  米中貿易戦争への警戒感で天然ゴム相場も急落、産地は安値拒否すれど =================================== <貿易戦争警戒で急落も、その先の方向性が出ず> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、円高環境ながらも3月上旬から中旬にかけては1㎏=190円前後の値位置を維持し、底固さを示すことに成功していた。2月16日の179.20円をボトムにコアレンジを切り上げており、減産期型の上昇トレンド形成の機運が高まっていた。しかし、週末を挟んで米中貿易戦争に対する懸念が浮上すると急落地合に転じ、3月26日安値は173.30円に達している。これは2016年10月以来の安値更新であり、ゴム相場のリバウンド圧力は振り出しに戻り、逆に16年秋に急伸する前の150円水準まで下値支持線が切り下がった可能性さえ浮上している。 トランプ米大統領は3月22日、中国に巨額の知的財産を盗まれており、過剰な対中貿易赤字を抱えているとして、最大600億ドル規模の中国製品輸入に対して制裁関税を課す方針を発表した。まだ具体的な品目などは決まっておらず、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は28日、実際に制裁関税を発動するかを判断するのは6月頃になるとの見通しを示し、それまでに関税発動の回避に向けて交渉がまとまる可能性の存在も認めている。こうした動きが足元ではゴム相場の急落傾向にブレーキを掛けており、TOCOMゴム相場も直近安値からは10円幅のリバウンドとなる180円台前半まで切り返しているが、なお値動きの不安定さは否定できない状況にある。
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