□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月13日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2カ月半で4割上昇したカカオ豆相場、米国の干ばつを警戒する綿花相場 =================================== <作付けへの恐怖心が強まる綿花相場> 2月以降は米国株を筆頭に資産価格全体が不安定化しており、コモディティ市場も明確な方向性を打ち出せているとは言いがたい状態にある。1月時点では、米国株の過去最高値更新、更にはドル安を背景主要コモディティ相場は上振れ傾向を強め、CRB商品指数も1月26日には200.52ポイントと約2年3か月ぶりの高値を更新していた。しかし、2月以降は株価急落と歩調を合わせて188.51ポイントまで急落した後に190ポイント台中盤まで切り返すなど、上値が重いながらも値崩れは回避される中途半端な値動きに終始している。 実体経済の指標が大きく損なわれている訳ではないが、金融市場の不安定化に加えて、トランプ米大統領が打ち出した保護主義政策の影響についても先が読みづらく、コモディティ市場における積極的なリスクテイクは見送られている。確かなことは、米国内で輸入品主導のインフレ圧力が発生し易くなっていることのみであり、今後の通商交渉の行方を見極めたいとの慎重ムードが目立つ状況にある。… … …(記事全文4,396文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)