□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月07日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 朝鮮半島有事のリスク後退でも急伸した金相場、ドルとの完全な逆相関続く =================================== <北朝鮮の緊張緩和でも金価格は上昇> 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の特使として北朝鮮を訪問した鄭義溶(チョンウィヨン)国家安全保障室長は帰国後の記者会見において、4月末に板門店(ハンムンジョム)の韓国側施設で南北首脳会談を開催することで合意したと発表し、更に北朝鮮側が非核化や米国との関係正常化に向けて対話の意思を表明したことを明らかにしている。仮に南北首脳会談が実施されれば、2000年6月、07年10月に次ぐ3回目となる。北朝鮮が本気で非核化を目指すのかは強い疑問があり、日本政府も過去の南北対話が非核化につながっていないとして、慎重姿勢を崩していない。ただ、トランプ米大統領は北朝鮮との対話を前向きに検討していく方針を示しており、少なくとも地政学リスク(geopolitical risk)という視点であれば、投資リスクの軽減につながる動きとして高く評価できる。 金正恩(キムジョンウン)体制が発足してから、南北対話、米朝対話はいずれも実現すれば初めてのことであり、仮に朝鮮半島における緊張を緩和するとすれば、ここ数年で最も注目すべきイベントであることは間違いない。… … …(記事全文4,222文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)