□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年02月01日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMCで米利上げ加速も警戒される中での金相場を取り巻く環境 =================================== <タカ派だったFOMC> 1月30~31日、今年最初かつイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下では最後となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。今会合は声明分の発表のみとあって、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は1.25~1.50%で据え置かれ、2018年にどのようなペースで利上げを実施していくのかは、パウエル次期議長に委ねられることになった。 今会合におけるマーケットの関心は、1)今後の利上げペース加速を示唆するような文言が見られるのか、2)その際に米金利上昇・ドル高圧力が見られるか否かの二点であった。さすがにパウエル新議長の下での政策判断の幅を狭めてしまうような追加利上げの言質をマーケットに与えるような文言は想定されていないが、それでも声明分が昨年12月との比較で追加利上げの判断にフレンドリーな内容になれば、米金融政策のタカ派評価を織り込む形での米金利上昇、ドル高というシナリオも存在するためだ。… … …(記事全文4,136文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)