□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月24日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 誰も相場テーマが分からず、意味なく上昇・下落を繰り返す天然ゴム相場 =================================== <年初からの上昇に対する反動安局面> 天然ゴム相場の方向性が定まらない。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は昨年末の1㎏=209.60円に対して1月16日には216.30円まで値位置を切り上げ、昨年9月28日以来の高値を更新した。しかし、その後は突然に調整売り圧力が強まり、足元では200円台中盤まで反落している。 トレンドとしてみれば、昨年11月20日の187.80円を起点とした緩やかな上昇トレンドが形成されているが、突然に意味なく急伸した後に意味なく急反落する展開が繰り返されており、何が天然ゴム相場を動かしているのか、把握するのが極めて困難な状況に陥っている。確かなことは、上海ゴム相場の動向が国際ゴム相場を決定する最大因子になっていることだけだが、各種情報ベンダーの市況解説でも「上海ゴム相場の上昇を受けて東京ゴム相場は上昇した」、「上海ゴム相場の下落を受けて東京ゴム相場は下落した」といった解説ばかりであり、ではなぜ上海ゴム相場が上昇したのか、下落したのかは誰も説明できない状況が続いている。… … …(記事全文4,478文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)