□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月19日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 低迷するシカゴ穀物相場、USDA統計から読み解く現状と今後のポイント =================================== <コーンは高イールドと需要低迷> シカゴ穀物相場の低迷が続いている。既に北半球の2017/18年度供給の数値は確定し、マーケットの関心は南米産の生産高と需要動向にシフトしているが、主要穀物相場はいずれも大きな値崩れこそ回避されているが、安値低迷状態が続いている。特に、トウモロコシ相場は年明け後に一代安値を更新しており、未だ2017/18年度産のボトムを確認するには至っていない。国際需給の南米産依存度が高い大豆相場がやや不安定な値動きを見せているが、概ね昨年9月以来の安値圏に留まるなど、明確上昇トレンドを形成するには至っていない。 米農務省(USDA)は1月12日に1月需給報告(WASDE)を公表しているが、トウモロコシ需給の緩和状態を再確認するだけの内容に留まっている。17/18年度の米国産期末在庫見通しは前月の24.37億Bu(在庫率は16.8%)から24.77億Bu(同17.1%)まで0.40億Bu上方修正されている。生産高見通しの引き上げと需要見通しの引き下げが同時に行われており、需要と供給の双方からトウモロコシ需給の緩和評価が強化されている。… … …(記事全文5,638文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)