□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月18日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== WGCの2018年金価格分析を読み解く、なぜ金価格にWGCは強気なのか =================================== <2017年の金価格が上昇した4要因> 産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が「The gold market in 2018」を公表したので、その内容を紹介したい。当然に強気に傾斜したレポートだが、そのロジックを確認しておくことは意味があろう。 まず2017年の金相場であるが、世界経済の成長と連動してリスク資産全体が上昇する中で、金も良好なパフォーマンスを記録したことが報告されている。あらゆる通貨建てで金価格は上昇しており、ドル建てで13.5%高は2010年以来の上昇率になるが、インドルピー建てで5.1%高、中国人民元建てで3.5%高と、通貨高が進んだ国でも金価格は上昇している。米国のS&P500が19%高、欧州のDAXが13%高、FTSE100が8%高、上海総合指数が22%、インドのSENSEXが28%高となったことと比較すると金相場の上昇率は限定されたが、他の銀、原油、債券、商品指数などの主要資産のパフォーマンスは軒並み上回る結果になっている。… … …(記事全文4,240文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)