□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月25日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の年間レビューです。今年の大きな流れを確認します。 =================================== 2017年の原油相場を振り返る ~伝統的産油国の政策が功を奏す~ =================================== <コアレンジ切り上げの1年間> 2017年のNYMEX原油先物相場は、紆余曲折を経ながらも産油国が需給リバランスの実現に向けて大きく踏み出した1年間だったと評価されよう。 石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどの協調減産については、石油需給リバランスの実現を促すことができるのか、その成否を巡って年間を通じて議論が錯綜した。特にシェールオイルの生産動向が国際原油需給バランスに大きく影響を及ぼす環境になる中、従来のような「協調減産=需給引き締まり」の単純なロジックが成立せず、原油価格に対しては強気と弱気の見方ががっぷりと交錯する状況になった。ただ、年間を通じてみると、在庫減少という明確な「成果」を手掛かりにコアレンジ切り上げを打診する動きが強く、年間高値・安値ともに昨年からは水準を切り上げている。… … …(記事全文4,097文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)