□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場の短観です。12月の金相場急落のロジックを確認した上で、今年最後のFOMCをどのように迎えるのかを検証します。 =================================== 12月の金相場は3年連続で下落する? FOMC後の米長期金利に注目 =================================== <リスクオンとは言いきれない不安定な地合> 金相場の下落傾向が加速している。11月27日の1オンス=1,299.00ドルをピークにダウントレンド入りし、12月8日に付けた直近安値は1,244.40ドルに達している。これは7月26日以来の安値更新であり、金相場の地合の悪化が強く印象付けられる状況にある。 北朝鮮情勢が極度に緊迫化した9月上旬には1,362.40ドルを記録しているが、年末まで僅か3週間を残すのみになる中、同価格が今年の年間最高値になりそうな情勢である。北朝鮮情勢の緊迫化が今夏から秋にかけての金相場を大きく押し上げたものの、イギリスの欧州連合(EU)離脱の時に付けた昨年の1,377.50ドルを更新するまでの勢いはなかったということである。一方で、今年の年間最安値は1月の1,124.30ドルであり、これは昨年安値1,061.00ドルを大きく上回っている。政治リスク、地政学リスクが金価格をサポートして下値を切り上げたものの、上値を切り上げるまでのエネルギーはなかったというのが、今年の金価格の大きな流れになる。… … …(記事全文4,449文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)