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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

仮想通貨ビットコイン相場の高騰を考える / ビットコインと金との関係

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月29日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は視点を変えてビットコイン相場の高騰についてレポートします。また、ビットコインと金との関係についても、簡単に強弱双方の視点を紹介します。 ===================================  仮想通貨ビットコイン相場の高騰を考える / ビットコインと金との関係 =================================== <仮想通貨ビットコイン相場の急騰> 仮想通貨ビットコインが急騰している。年初の段階では1ビットコイン(BTC)は11万6,089円だったが、11月26日には100万円の大台に乗せ、足元では更に116万2,000円水準まで値上がりしている。8月29日に50万円台に乗せてから、僅か3か月でその二倍となる100万円突破を達成した形になる。ドル建てでみても、10月12日に1BTC=5,000ドル台をブレイクしたばかりだが、11月29日にはついに1万ドルの大台に乗せている。5,000ドル到達時点で次の目標価格は1万ドルといった指摘は多く見受けられたが、強気派でも年内に1万ドル台到達があるか否かといった状態だった。しかし、8,000ドルから1万ドルまではほぼ1週間で達成した格好になっている。 とは言っても、法定通貨に対する代替通貨としてのビットコインに対する保有ニーズが急激に高まっている訳ではない。例えば、8月末から9月初めにかけては北朝鮮情勢の緊迫化がビットコインに対する投資ニーズを高めたが、日本時間11月29日早朝の北朝鮮のミサイル発射は、今回は特に材料視されていない。昨年はイギリスの欧州連合(EU)離脱イベント、更には中国の資本流出懸念などがビットコインに対する投資ニーズを高める場面もみられたが、足元ではそのような「有事の仮想通貨買い」とも言える動きは観測されていない。実際に、「有事の金買い」は11月中旬に米税制改革の先行き不透明感から一時的にみられたが、その後は特にリスク回避的な動きは観測されていない。米国株は11月28日も過去最高値を更新しており、投資家のリスク回避性向からビットコインを購入するような動きは確認できない。
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