□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月28日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。久しぶりに天然ガス相場を取り上げます。需要期入り後もボックス気味の相場展開が続いています。現在の天然ガス相場が何に注目しているのか、従来とは異なる相場ロジックが採用される背景などについて解説します。 =================================== ラニーニャ現象が押し下げる冬の天然ガス相場、従来とは異なる相場ロジックも =================================== <ラニーニャ現象のダメージ受ける天然ガス相場> 暖房用エネルギーは需要期を迎えているが、天然ガス相場は安値低迷状態が続いている。NYMEX天然ガス先物相場は、半年近くにわたって1mmBtu=3ドルの節目を巡る攻防を続けており、明確な方向性を打ち出すには至っていない。 米国の天然ガス需要には明確な季節トレンドが存在しており、概ね1月が需要のピークになる。10月から気温低下と連動して暖房用エネルギー需要が拡大し始め、12月から翌年1月に向けて需要が急速に拡大し、その後は春先に向けて需要が鈍化することになる。昨年の場合だと、1月の需要を100とすると、5月の64まで緩やかに減少し、6~7月に70台前半まで小幅切り返した後の10月に62まで減少した後、12月の93まで増加する流れにある。すなわち、夏場と冬場の厳しい気象環境で需要が上振れし、特に冬に圧倒的とも言える需要の傾斜が見受けられる。… … …(記事全文4,149文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)