□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月27日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。新規材料が乏しくコメントするのが難しい相場環境が続いていますが、最近の動向などを中心にレビューします。 =================================== 11月限の納会値は今年最安値に、実勢の悪さが再確認される天然ゴム相場 =================================== <納会値は2ヵ月連続で下落> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、9月以降の約3ヵ月間にわたって緩やかなダウントレンドを形成している。瞬間的な急伸と急落をこなしながらも上値と下値はともに切り下がっており、期先ベースでは9月6日の1㎏=234.70円を戻り高値に、11月21日に付けた安値は187.80円に達している。まだ6月7日に付けた年初来安値178.80円は上回った状態が維持されているが、徐々にではあるが200円割れでの取引時間が増えており、コアレンジの切り下がりが強く印象付けられる状況にある。 こうしたゴム相場の実勢の悪さは、当限をみると一段と明らかになる。11月24日には11月限が納会を迎えたが、183.60円で限月落ちしている。これは10月限の192.70円、9月限の207.00円を下回り、納会値としては2カ月連続で今年最安値を更新していることを意味する。期先ベースでは年初来安値を更新するには至っていないが、当限ベースでは10月に続いて11月も安値更新サイクルが維持されている。特に本来は価格水準が上昇し易い順サヤ環境下において納会値が着実に切り下がっていることは、ゴム相場を取り巻く環境の悪さが維持されていることを明確に物語っている。… … …(記事全文4,026文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)