□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月22日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WPICの四半期レポートから2018年のプラチナ需給見通しの項目別解説を行います。 =================================== WPICは2018年のプラチナ需給ひっ迫化を予想、鉱山生産へのダメージ顕在化 =================================== <2018年のプラチナ需給はタイト化する> 南アフリカのプラチナ鉱山業界団体ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は11月21日、7~9月期版の最新の「Platinum Quarterly」を公表した。今報告では初めて2018年の需給見通しについても具体的な数値が提示されているが、2018年にかけて世界プラチナ需給のタイト化が進む見通しが示されたことが、プラチナ相場に対する支援材料として評価されている。 帳尻の数値だけをみておくと、2017年は1.5万オンスの供給不足とほぼ需給バランスは均衡するとの見通しが示されていたが、18年は27.5万オンスの供給不足と、供給不足幅が大きく拡大する見通しが示されている。16年の40.0万オンスの供給不足には届かないが、再び需給の引き締まりが警戒される見通しであり、WPICからは6年連続の供給不足で地上在庫(ground stocks)の圧縮が進む中、「過去5~6年で需給は最もタイト化する」との分析が示されている。… … …(記事全文4,425文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)