□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月17日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ジンバブエでクーデターが発生しました。ジンバブエはプラチナの主要生産国の一つですが、相場に対する影響、現在の状況などを検証します。 =================================== プラチナ市場の視点で考えるジンバブエのクーデター =================================== <ジンバブエでクーデター発生> プラチナの主要生産国であるアフリカのジンバブエでクーデターが発生した。11月15日未明に軍が首都ハラレにある国営放送局を占拠し、国の実権を掌握したと宣言した。ムガベ大統領は自宅軟禁状態に置かれている模様であり、同国の政治環境が一気に不安定化している。 貴金属調査会社GFMSによると、2016年の世界プラチナ供給604.6万オンスの内、ジンバブエは48.4万オンスをカバーしており、世界シェアは8.0%に達している。南アフリカの71.2%が飛び抜けているが、ジンバブエはロシアの11.8%に次ぐ世界三番目のプラチナ生産国になっている。地理的には南アフリカの北部に位置しており、南北に走る大規模なプラチナ、ニッケル、銅などの鉱脈(グレートダイク、Great Dyke)が確認されている。米地質調査所(USGS)の推計だと、白金族金属(PGM)全体の埋蔵量は南アフリカの6万3,000トンには届かないがロシアの1,100トンを上回る1,200トンと推計されている。現在のPGM生産量から計算した採掘可能年数は52.2年と、ロシアの10.5年を大きく上回っている。… … …(記事全文4,595文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)