□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月16日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム市況の短観です。最近は特にコメントすることがない相場展開が目立っていましたが、今週は幾つか興味深い動きが報告されていますのでレポートします。 =================================== 非鉄金属と天然ゴムの温度差解消で上値重い上海ゴム、産地の対抗策に注目 =================================== <月曜日上昇のジンクスも> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、10月31日の1㎏=191.10円をボトムに11月7日の207.00円まで切り返した後、16日の取引で再び191円台まで軟化する荒れた相場展開になっている。引き続き上海ゴム相場が国際ゴム価格形成の主導権を握っていることは間違いないが、その上海ゴム相場の方向性が定まらないことで、東京ゴム相場は上海ゴム相場の動向に一喜一憂する不安定な値動きを迫られている。 11月の上海ゴム相場では興味深い値動きが観測されている。11月6日と13日の取引開始と同時に急伸地合を形成しているのだ。これは共に月曜日であり、すなわち週明けと同時にまとまった買いが入るのが11月上旬の上海ゴムの相場パターンになっている。過去にも上海ゴム相場は週明け月曜日の取引で大きなボラティティを実現する傾向があり、目先は20日や27日の値動きに対して注意が要求される。… … …(記事全文4,832文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)