□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月09日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム市況の短観です。余りに相場材料がなく書くことが乏しいマーケットですが、現状や今後の展望をレポートします。 =================================== 新規材料乏しく決定打を欠く天然ゴム相場、上海ゴム相場の動向のみに注目 =================================== <ボックスブレイク後の買いが続かず> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、10月31日の1㎏=191.10円をボトムに11月7日の取引では一時207.00円まで切り返す展開になった。上海ゴム相場が1トン=1万3,000元台のボックス相場を上抜けしたことで、東京ゴム相場もつれ高し10月10日以来の高値を更新している。しかし、その後は上海ゴム相場の伸び悩みから東京ゴム相場の上値も圧迫され、本格的な上昇トレンドを形成するには至っていない。200円の節目は上回る展開になっているが、決定打は欠いている。 チャート分析的には、1カ月にわたるボックス相場を上抜けした以上、弱気筋のショートカバー(買い戻し)やトレンドフォローの買いで、少なくとも瞬間的には急伸するリスクが警戒される所だった。しかし実際には、1トン=1万3,000元台のボックスをブレイクした11月6日の1万4,235元が当面のピークとなり、その後は3営業日連続で高値更新は見送られている。… … …(記事全文4,215文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)