□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月07日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場急騰を取り上げます。協調減産延長議論がメインの要因であることには変わりがありませんが、今回は原油価格上昇がもたらす新たなリスクなどを検証します。 =================================== 2年4ヵ月ぶりの高値を更新した原油高、楽観に警戒が交錯し始める =================================== <やはり注目はシェールオイル> 原油相場の急伸地合が続いている。NYMEX原油先物相場は1バレル=55ドルの節目を完全に上抜き、11月6日の取引では一時57.61ドルまで上値を切り上げている。これは2015年7月2日以来となる約2年4ヵ月ぶりの高値を更新したことを意味する。今年6月21日の安値42.05ドルからは実に37.0%の上昇率であり、原油相場を取り巻く環境・見通しがここ数カ月で大きく変化していることが強く印象付けられる値動きになっている。 ICEのブレント原油先物相場に至っては高値が64.44ドルに達しており、同日の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、石油業界が年末までに70ドル到達といった数週間前までは考えられなかった見通しに対応し始めていると報じている。これまではシェールオイルの増産によって60ドル水準が限界とみられていたが、その状況が変化し始めている可能性があるという訳だ。… … …(記事全文4,298文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)