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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

ディーゼル車市場の不振だけではないパラジウム価格高騰の理由

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年10月17日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ドル建てパラジウム相場が2001年以来の新高値を更新しました。パラジウム相場高騰の背景については各所で解説されていますが、本稿では一般的な見方とあまり紹介されていない視点の双方を紹介します。 ===================================  ディーゼル車市場の不振だけではないパラジウム価格高騰の理由 =================================== <パラジウムが2001年以来の高値更新> パラジウム相場の高騰が続いている。NYMEXパラジウム先物相場は9月5日の1オンス=997.50ドルをピークに同20日の898.10ドルまで軟化していたが、10月16日の取引では1,000ドルの大台を回復し、2001年2月以来の高値更新に成功している。短期的な高値更新のきっかけとしては9月の急激な米金利上昇・ドル高圧力に対する反動から米金利低下・ドル安がドル建て貴金属相場全体を支援していることが挙げられるが、10月16日は米金利上昇・ドル高環境下で、パラジウム相場は金やプラチナ相場の軟化に逆行する形で1,000ドルの節目を回復しており、マクロな地合の強さを示すことに成功している。 もう少し視界を広げると、パラジウム相場は2016年1月の451.50ドルをボトムとした上昇トレンドを形成している相場であり、今年8月にはその2倍となる値位置に到達したが、その後も目立った調整局面もなく14年9月の高値913.00ドルも上抜き、新高値更新サイクルが維持されている。2001年1月に付けた高値1,090.00ドルまでは、残り85.00ドルに迫っている。今年1~9月のパラジウム相場は平均で前月比28.18ドル高となっており、この上昇ペースが維持できると年末から来年初めにも過去最高値更新といったシナリオが現実味を増してくることになる。
… … …(記事全文4,645文字)
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