□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年10月03日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場の短観です。トウモロコシ、大豆、小麦のそれぞれについて、現在の相場テーマや今後の相場ポイントを解説します。 =================================== ハーベスト・プレッシャーに直面したシカゴ穀物相場 =================================== <トウモロコシは更に売り込まれる可能性も> CBOTトウモロコシ先物相場の方向性が定まっていない。9月以降は1Bu=345~360セント水準がコアレンジになっており、安値更新サイクルには一服感が浮上しているものの、その安値是正を進めるような動きまではみられず、強弱感が交錯した不安定な地合になっている。「上値が重いながらも下げ渋る」、「下値が堅いながらも伸び悩む」とどちらの表現を採用するか迷うところであるが、いずれにしても決定打を欠いた相場展開が続いている。 米商品先物取引協会(CFTC)の建玉報告をみてみると、大口投機筋(Non-Commercials)は7月18日に17万7,147枚の買い越しになったのをピークに、9月5日に売り越しに転じ、直近の9月26日時点では3万2,927枚の売り越し状態になっている。流れとしては弱気スタンスが強化される方向にある。ただ、9月入りしてからは4週連続で買いポジションの増加が報告されるなど、投機売りが拡大する一方で投機買いを入れる動きも強まり始めており、トウモロコシ相場の底入れ観測も強まり始めていることが窺える状況にある。… … …(記事全文5,209文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)