□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年09月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場が再び急落しました。相変わらず理解に苦しむ投機的な値動きになっていますが、こうしたゴム相場の急落を促したシナリオの可能性について検証します。また、天然ゴム生産国会合の評価も行います。 =================================== 天然ゴム相場の突然の急落を考える / ITRCの情報発信は改善の余地あり =================================== <上海ゴム主導で急落> 天然ゴム相場が急落している。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は6月7日の1㎏=178.80円をボトムに9月6日には234.70円まで上昇していたが、敬老の日を含む三連休を挟んで突然に急落地合に転じ、20日には8月15日以来の安値となる209.50円を付けている。 当然にこれまでも大規模な調整局面は経験しており、現状では調整安の範囲内を脱している訳ではない。今回の下げ幅は25.20円(10.7%)となっているが、6月には22.90円(11.2%)、7月下旬から8月初めにかけては18.40円(18.4%)の下げ幅・下落率を記録しており、単純な調整安との評価も可能である。しかし、8月終値218.60円を下回っている現状は、3か月ぶりに月足ベースでの下げ相場に転じる可能性が高まっていることを意味し、更に値崩れを起こすと調整安の域を脱する可能性も浮上する。… … …(記事全文4,332文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)