□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月24日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の短観です。8月下旬は大豆相場が相対的に底固い展開になっていますが、ここ1週間の動きを解説します。 =================================== 穀物相場の低迷が続く中でシカゴ大豆油が急伸、価格低迷がもたらす貿易規制 =================================== <穀物相場低迷の中で大豆が小反発した理由> CBOT大豆先物相場は、8月16日の1Bu=921.00セントをボトムに、23日の取引では一時947.00セントまでの切り返しを見せている。依然として安値圏での取引であることには変わりがないが、トウモロコシや小麦相場が着実に水準を切り下げる中にあって、大豆相場のみが下げ一服となっている。 こうした大豆相場の「相対的な底固さ」の背景にあるのは、大豆「油」相場の急激なリバウンド傾向である。CBOT大豆油先物相場は、8月16日の1ポンド=32.94セントをボトムに23日高値は35.37セントに達しており、ちょうど1週間で7.4%の上昇率を記録している。こうした大豆製品相場の高騰が大豆油の原料である大豆相場に対してもポジティブに機能しているのが現状である。例えるなら、ガソリン価格の急騰が原油価格も押し上げているのと同じロジックであり、通常の「原料価格上昇→製品価格上昇」とは異なるロジックが採用されている。… … …(記事全文4,317文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)