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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

金価格を押し上げる短期投機筋の目線、動かないマクロファンドの目線

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月23日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格のマクロ環境について解説します。今週はジャクソン・ホールの動向が注目を集めていますが、金相場を動かす短期資金と中長期資金がそれぞれ何を考えているのかを検証します。 ===================================  金価格を押し上げる短期投機筋の目線、動かないマクロファンドの目線 =================================== <本当に米金融政策環境はハト派なのか?> COMEX金先物相場は、3月以降の約半年間にわたって1オンス=1,200~1,300ドルをコアとしたボックス相場を形成している。米欧の政治リスク、地政学リスクの高まりなどがみられると安全資産の観点から買われる一方で、これらのリスクが消化すると上値追いに慎重姿勢が目立ち、結果的に上下ともに明確な方向性を打ち出せていない。これはドル/円相場も同様であり、瞬間瞬間の相場テーマに大きく反応しているようだが、マクロな視点だと1ドル=108~115円水準をコアに揉み合う展開になり、いわゆるボックス相場と呼ばれる相場展開が続いている。 こうした相場展開の背景にあるのは、米金融政策環境、経済環境の不確実性に尽きよう。今年の米連邦準備制度理事会(FRB)は3月と6月にそれぞれ0.25%の利上げを実施し、金融緩和政策の巻き戻しを進めてきた。9月にはバランスシート政策の縮小に着手することもほぼ確実視されている。しかし、その先の利上げの有無についてマーケットの評価は割れており、従来の当局者コンセンサス通りに12月に今年3回目の利上げが実施されるとの見方もある一方で、当面はこれ以上の利上げは困難との見方もあり、各種経済統計などに一喜一憂せざるを得ない状況に陥っている。
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