□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月22日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴムの短観です。相変わらず上海ゴム相場主導の展開ですが、上海ゴム相場の最新動向を解説します。また、北朝鮮情勢緊迫化の影響についても検証します。 =================================== 緩やかな上昇が続く天然ゴム相場、中国の大気汚染対策で流れ変わるか? =================================== <天然ゴム価格は緩やかな上昇継続> 上海期貨交易所の天然ゴム先物相場は、7月28日の1トン=1万4,935元をボトムに、8月17日には1万6,990元を付けるなど、乱高下をこなしながらも着実に値位置を切り上げている。1万3,000元台に留まっていた2018年9月限から1万6,000元水準で取引されていた2018年1月限へのロールオーバーが順調に進むのかは懸念の声も強かったが、実際に中心限月の切り替えから1カ月が経過する中、更に上値を切り上げることに成功している。中心限月ベースでは4月6日以来となる約4カ月半ぶりの高値が更新されており、上海ゴム相場に対する追い風が確認できる状況にある。 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場も、緩やかな上昇地合を継続している。8月2日の1㎏=200.30円をボトムに8月17日高値は220.30円に達したが、これは5月26日以来の高値更新となる。為替市場では円高圧力が発生しているが、それ以上に上海ゴム相場が緩やかな上昇トレンドを形成していることが高く評価されており、急伸こそみられないものの、緩やかなペースで水準を切り上げている。100日移動平均線(210.80円)を完全に上抜いており、200日移動平均線(237.30円)についても現実的な価格ターゲットとして意識できる価格水準に到達しつつあるのが現状である。… … …(記事全文4,217文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)