□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月10日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。北朝鮮情勢がマーケットを支配しており、安全資産である金価格に対しても追い風が吹いています。現状と今後の金価格動向を検証します。 =================================== 北朝鮮情勢を受けて金価格が急伸も、短期上昇圧力に留まる可能性が高い =================================== <北朝鮮情勢を受けて金価格が急伸> COMEX金先物相場は8月1日の1オンス=1,280.30ドルをピークに8日の1,257.10ドルまで軟化していたが、翌9日の取引では前日比16.70ドル高の1,279.30ドルと急伸し、足元では1,280ドル台中盤までコアレンジを切り上げている。 8月入りしてからは米金融政策に対する過度のハト派評価を修正する形で、金相場は軟化していた。8月4日に発表された7月米雇用統計が強めの数値になっていたこともあり、「雇用環境改善→賃金上昇・インフレ圧力→金融政策正常化」のフローを織り込む動きも見られ、修正圧力が強くなっていた。この流れで8月10日と11日に発表される米インフレ指標をどのように消化するのかが注目されていたが、そこに突然に地政学リスクがメインテーマとして割り込んだ状況になっている。… … …(記事全文4,413文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)