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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

低インフレで米金融政策の正常化見送りは本当か、金市場で根強い異論の声

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月24日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場の短観です。米金利低下・ドル安を背景としたドル建て金相場の上昇圧力が続いていますが、こうしたトレンドが本格化するのかを検証します。 ===================================  低インフレで米金融政策の正常化見送りは本当か、金市場で根強い異論の声 =================================== <金価格上昇も先高観の形成までは至らず> COMEX金先物相場は、6月6日の1オンス=1,298.80ドルをピークに急落地合を形成し、7月10日安値1,204.00まで1カ月強で最大94.80ドル(7.3%)の急落となっていた。しかし、その後は7月12~13日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で下げ一服となり、更には14日発表の6月消費者物価指数(CPI)が低インフレに対する懸念を蒸し返したこともあり、足元では1,250ドル台までリバウンドしている。 6月下旬以降は世界の主要中央銀行が金融政策正常化で歩調を合わせる動きを見せたことで、強力な金利上昇圧力が金相場を大きく押し下げた。「金融政策の正常化」は「通貨環境の正常化」を意味するため、代替通貨・安全通貨としての金を保有する必要性が薄れるためだ。金相場は15年12月の1,045.40ドルをボトムに下げ一服となっているが、16年と17年前半の金相場をサポートしたのが米欧政治リスクという一時的なリスク回避ニーズを反映したものであれば、「金融政策正常化→金価格下落」の中長期トレンドが維持されており、ダウントレンドが再開されるとの理解になる。
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