□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年10月21日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム市況の短観です。9月、10月と荒れた相場展開が続いていますが、現状と今後の相場見通し、注目ポイントなどを解説します。 =================================== 中国株高を無視して値下りし始めた天然ゴム、外部環境主導の上昇に一服感 =================================== <原油、円相場の動向に振り回される> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、9月末の1kg =163.30円に対して、10月17日には一時184.60円まで値位置を切り上げる展開になった。6月から9月上旬までは150~160円をコアとしたボックスで方向性を欠く展開が続いていたが、同下旬にはボックス上限突破から踏み上げ相場化したことで、一気に160~170円水準までコアレンジを切り上げていた。その後は9月末に向けて修正圧力も強まり始めていたが、そのタイミングで原油高・円安圧力が発生したことで、10月上旬は5月9日以来となる約5カ月ぶりの高値を更新している。踏み上げ相場が一段目のロケットだったとすれば、原油高・円安が二段目のロケットになった訳だ。もっとも、10月下旬に入ると原油高・円安の勢い鈍化と連動して利食い売りが脹らみ、足元では170円台前半まで取引レンジを切り下げた状況にある。… … …(記事全文4,263文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)