□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年10月20日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格の短観です。10月前半の金相場は急落しましたが、ここにきてやや安値是正の動きが目立つ状況になっています。金相場を取り巻く現状、今後の相場ポイント、中期視点を巡る幾つかの論点について検証を行います。 =================================== 「高圧経済」を巡るFRB議長と副議長の意見対立、金価格見通しへの影響は? =================================== <金相場は自立反発局面に> COMEX金先物相場は、9月の1オンス=1,300ドル台前半をコアとした保ち合い相場を経て、10月前半は7日の1,243.20ドルまで急落する展開になった。8月中旬以降の金相場の上値が圧迫されている流れの延長線上の動きだが、引き続き米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ着手が警戒されていることが、ドル買い・金売りを促した結果である。FRBは昨年12月に0.25%の利上げに踏み切って以降、次の一手(=追加利上げ)に踏み切れない状況が続いているが、年内追加利上げが現実味を増す中で、無配当・無金利資産である金市場からドルに対する大規模な資金シフトが発生している。… … …(記事全文4,921文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)