■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.912 <912号:8年のゼロ金利負債が生んだ、世界の資産バブル(3)> 2017年11月15日:世界の負債の増加の臨界点 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00023-42953.epub ウェブで読む:http://foomii.com/00023/2017111610000042386 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。本稿では、最初に、2か月上がって、1週間下がった株価から言います。次は、住宅価格バブルを生んだ、中国の企業負債の問題です。 【内閣府のGDPの発表:11月15日】 内閣府は、3か月に1回、国全体のGDPを計算して発表しいています。 17年7~9月は、物価上昇を含む名目値で、年率2.4%、実質値は1.4%成長でした(速報)。 計算の誤差に近い実質1.4%が「成長に値するか」という問題は別にしましょう。(注)最近のGDP計算では、速報と確報に大きな開きがあることが多い。常に、報道される速報値が高く、報道のない確定値は、低く修正されます。意図的なものでしょうね。 GDPの60%を占める個人消費(商店での買いもの、旅行、レストラン、通信、医療、電気、教育費、美容院など)は、企業の粗利益額に相当する名目で、0.4%減っています。この前の4~6月期は、0.5%増加でした。7~9月の減り方は、意外に急です。政府が言うように「景気がいい」のでしょうか? 増えたのは、輸出です。名目で、3%増えています。これが、名目GDPが2.4%増えた主因です。国内ではなく、日本製品を求める海外に売ったということです。外需の好調は、企業の商品供給力に対する内需の不振を示すことでもあります。「内需>商品供給力」の米国では、GDPが増えるときは、米国需要の増加です。 リーマン危機以降、8年の、世界のゼロ金利と量的緩和は、世界の資産価格(株価、債券、不動産)に、バブル的高騰の歪(ゆが)みをもたらしていますが、中国を除くとGDPは上げていません。世帯の所得も増やしていないのです。 2人以上の全世帯で、2017年は、平均601万円(配偶者パート74万円を含む)です。このため、個人消費は増えない。わが国で、景気回復の実感がないと言われるのは、このためです。 前年に比べ、上場企業の利益(税引き後の純益)が17%増え、株価が上がっても、世帯の所得が増えて、個人の財布が5%以上は膨らまないと、景気が回復したとは感じません。90%の人は、非上場の中小企業勤務と、自営業だからです。… … …(記事全文14,642文字)
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吉田繁治 (経営コンサルタント )