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     ＜892号：10年後わが国の既存店売上の、定量的な予測＞

　　  2017年7月26日：　小売業の定量マーケティング

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著者：Systems　Research　Ltd. Consultant吉田繁治
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おはようございます。梅雨が明けると、朝10時ころから木々の蝉が一斉に鳴きはじめます。自然は時間を繰り返します。複雑系の異常気象の中で今年は、最高に暑い夏という。複雑系は、「要因が多すぎ、原因と結果の方程式を作ることができない現象」についての科学です。

閉会中審査を注視しました。「嘘をいかに正当であったかのように言うか」の演芸。嘘には、細部で綻（ほころび）が出ます。矛盾については、「記憶にありません」、同じことですが「認識にありません」と答えるしかない。

表現学では、事実ではあるが、自分は認めないということの、消極的な言明です。

「ドロボーをした記憶がない」という弁明で、行動が否定されるわけではない。追い詰められときの最後の言い逃れが、「記憶にありません」です。裁判官がいれば、「状況証拠」から、論理的に判断されます。しかし国会では、嘘、不当、または正当でも、論理ではなく、多数派の意思があれば通る場であり、裁判官はいない。

国民の目だけが「支持率の低下」で意思表示する裁判官にあたるものです。支持率の低下は、無理を押し通す多数派政党の議員数を選挙で減らすからです。

国民は判断しています。2017年1月には62％だった内閣支持率は、7月24日（月曜日）には、39％に低下しているからです（自民党の支持者が多い日経新聞の読者が対象）。特徴は、積極的な意思表明である不支持が、25％台から52％に急増したことです。政権の維持の、レッドラインです。（注）革新系の読者が多い毎日新聞では、支持が26％、不支持が62％。

質問と答弁を、注意深く訊（き）いて、感じたことのもうひとつは、「この国の政策の貧困」でした。「岩盤規制をぶち壊して」、経済を活性化させるための国家戦略特区での目玉となった政策が、お友達の学校を学校法人化することでしかなったからです。

（注）国家戦略特区での、全国の認定事業数は242です。この中で、今治市の加計学園の獣医学科は、国と自治体からの予想補助金の大きさから、目玉になるポジションだったと言えるでしょう。あとは、全部、想定予算が小さい。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/pdf/jigyou_all.pdf


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