「視点を広げる - 大西宏のマーケティング発想塾」
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好調イオンにいまだに潜む死角

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発行者:大西宏(コア・コンセプト研究所代表取締役) 価格:定期購読対象外

 

2017/10/11 16:48 配信の記事

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「視点を広げる - 大西宏のマーケティ ング発想塾」

2017年10月11日号
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好調イオンにいまだに潜む死角

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イオンは、2017年3~8月期の決算で、営業利益が前年同期比18%増の850億円と11年ぶりに過去最高を更新しました。「上半期は期初に立てた計画比を上回っており、現時点では満足」と絶好調ぶりをアピールするイオンですが、本業のGMSについては営業赤字です。連結売上高の4分の3を占めるイオンとダイエーの損失を、金融や不動産、ドラッグストアで補う構図からはいまだに抜け出していません。

GMS部門が不振な理由ははっきりしています。GMS事業とスーパーを運営するのが、イオンリテールですが、その「衣料」、「食品」、「住居・余暇」の3つの柱の事業で、利益がだせるのは食品だけだからです。

イオンを見ていると、ドラッグストア事業のように、医薬品のディスカウンターを吸収しながら拡大してきた事業や、酒類のようにイオンリテールから独立させた事業はうまくいっているのですが、「衣料」と「住居・余暇」は足をひっぱる存在になっています。

原因は、「衣料」と「住居・余暇」も、競争の焦点が、企画・開発、調達、物流など、ビジネスの仕組みそのものでどう差別化し、顧客により高い「価値」を感じてもらえるかを競い合う時代、さらには伸びてきているネットショッピングをどう取り込むかが問われる時代にあって、いまだに古い「小売業」の枠組みから抜けだせていないからでしょう。

イオンだけでなく、ヨーカドーも抱えている問題は同じで、情報化が進み、グローバルな分業体制が整ってくるなかで、消費は「モノ消費」から「コト消費」へ、そしてビジネスは「価値競争」の時代がはじまったのですが、それに適応できず、ただPBを企画し、メーカーや卸に発注するビジネスから進化できなかった結果でしょう。

それとは対照的に、好調なドラッグストアの事業は、イオンは人材も資本も、外部の企業を吸収しなが成長してきています。ツルハ、ハックキミサワ、スギ薬局、ウェルシアなど、カテゴリーキラーとして、たくましく時代を切り開いてきた外部の血がはいっています。

つまり、イオンの死角はビジネスを革新する、あるいは事業を創造する人材パワーの不足にあるということです。そんな人材を育てるというのは至難の技で、外部の人材で、そのパワーを補うというのが正攻法でしょう。

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…(記事全文1,701文字)

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プロフィール

大西宏

コア・コンセプト研究所代表取締役
大西宏

コア・コンセプト研究所代表取締役/ビジネスラボ代表取締役
生活用品・インテリア・化粧品・デジカメ・産業財などあらゆるジャンルのマーケティングを実践し、CI、人事システム、情報システム開発などのプロジェクトまでこなす。
現在は自身が企業の代表を勤めながら、日本を代表するブロガーとして多くの企業人から絶大な支持を得ている。