□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月8月14日第555号 ■ ========================================================= 3回目の南北首脳会談は南北経済協力一本やりで行け ========================================================= 私の助言が文在寅大統領に届いたとうぬぼれたい。 韓国と北朝鮮が13日、3回目の首脳会談を前倒しして9月中に平壌で開くと発表した。 行き詰まっている米朝非核化協議の打開のためだ。 私は米朝非核化協議がモタモタしている中で、文在寅大統領が再び首脳外交に動けと書いた。 その通りになったごとくだ。 ならばうぬぼれついでに、今度の南北首脳会談についても助言したい。 第3回目の南北首脳会談の議題は、北朝鮮の非核化でも、北朝鮮の体制保証でもない。 ズバリ南北経済協力の具体化一本やりで行けと。 北朝鮮がいま最も重視しているのは経済発展だ。 それを妨げているのが米国の制裁圧力だ。 そして制裁解除と非核化はどちらが先かで膠着している。 そんな中で文大寅大統領が出来る事は米朝間の仲介ではない。 南北融和だ。 南北融和の進展は、誰も妨げる事の出来ない南北朝鮮民族の悲願だ。 そして南北融和の中心は南北経済協力だ。 南北融和は、南北の経済発展あってこその南北融和だ。 特に北朝鮮にとってはいまや経済発展、開放こそ最優先政策である。 それを妨げているのが国際社会の制裁圧力だ。 しかし、韓国が北朝鮮との経済協力を進める事は制裁破りにはならない。 というよりも、制裁の例外だと主張すればいい。 民族融和は誰も否定できない民族の悲願だからだ。 繰り返して助言する。 今度の南北首脳会談では、文在寅大統領は、出来もしない米朝協議の仲介などではなく、ひたすら自分ができること、自分しかできないこと、つまり南北融和であり、その中心である南北経済協力一本やりで望むべきだ。 そうすることによって、北朝鮮を制裁圧力から解放し、北朝鮮の経済開発、開放を実現するのだ。 これこそが、文在寅大統領だけが出来る首脳外交であり、それはそのまま米朝関係改善につながる首脳外交である。 果たしてこの助言もまた文在寅大統領に届くだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)