□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１８月４月２２日２９６号
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　　シリア爆撃は米ロの八百長だったと認めたラブロフ外相　

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　二日ほど前のモスクワ発共同がラブロフ・ロシア外相の驚くべき発言を流した。

　国営通信社グループ「今日のロシア」のインタビューに答えた発言だという。

　そこでラブロフ外相は何と言ったか。

　米英仏による４月１４日のシリア攻撃は米ロ間の軍当局者間で事前交渉があり、攻撃が行われてもロシアが反撃せざるを得なくなる「レッドライン（越えてはならない一線）」についてロシアが米側に伝えていたというのだ。

　これではあの攻撃は八百長だったと認めているようなものだ。

　八百長とまで言えなくても、決して欧米とロシアの軍事的対立に発展させないという合意があったということだ。

　軍事覇権国家同士が犠牲を招くことは決してしない。

　その了解の下で行われる駆け引きの裏でおびただしい犠牲が放置され続ける。

　これこそが国際政治の不条理だ。

　化学兵器を使ったのはどちらだ、などという終わりなき議論もまた、カモフラージュでしかないということである（了）


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編集・発行：天木直人

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