□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月2月10日第119号 ■ ============================================================== 改憲条文案を国会議員に応募させるようではおしまいだ ============================================================= 安倍首相の自衛隊明記の憲法9条改憲については、これを最後にしばらくは書くのをやめる事にする。 あまりにも馬鹿らしくなったからだ。 これで安倍改憲の可能性はなくなったと思う。 きょう2月10日の地方紙(下野新聞)が、共同を引用して一段の小さな記事で報じた。 自民党の憲法改正推進本部(細田博之本部長)はきのう9日、改憲の条文案を19日まで募集すると、自民党所属の全国会議員に通知したという。 このニュースには本当に驚いた。 いまごろこんなことを始めた。 こんなことをやれば、ただでさえまとまらない改憲案が、さらに混乱する事は必至だ。 しかも、公募した案がすんなり採用されるようでは、お笑いだ。 この、考えられない、あり得ない、「改憲条文案の募集」は、安倍首相による憲法9条改憲は、もはや無理だということを、見事に証明したも同然だ。 憲法9条改憲問題は終わった。 安倍首相の手によって改憲が出来ないとなると、あとは安倍政権の政治指導力の加速度的な失墜しかない。 おりから、森友疑惑は新たな文書が続出し、もはや逃げられなくなりつつある。 開き直って政権を続けても、6年間の無策のツケが、内政・外交で一気に表面化して、万策尽きたも同然だ。 もはや平昌五輪後の政局は、与野党の攻防ではない。 安倍なき後の、与野党を超えた国民の為の緊急非常事態政権を、どうやってつくるか、という前代未聞の政局になるかもしれない。 いや、誰かがそれを言い出し、行動を起こさないと、国民生活不在の政局に明け暮れて、国民生活はどんどんと追い込まれて行く事になる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)