□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１８月１月２２日第７７号
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　　ついに戦争を煽るために援助を使おうとしている安倍政権

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　これだけはやってはいけない。

　そう思うような記事を見つけた。

　政府関係者が２０日明らかにしたという。

　政府は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の外貨準備源を断つため、北朝鮮と国交のあるアフリカやアジア地域の途上国への支援を強化する方針を固めたと。

　具体的には、武器取引やマネーロンダリング（資金洗浄）の規制強化に必要な人材育成や、機器導入への援助だという。

　我々の税金を使って途上国支援を行うのは、あくまでもその国の国民の生活の向上やインフラ整備の為である。

　これが私が援助を担当していた時の基本方針だった。

　その後、援助の対象は途上国の要望に応じて拡大していったが、それでもあくまでも支援国が希望する対象に限定された。

　与える側の都合で押しつけるような、干渉まがいの援助はしてはならないと決められていた。

　そこが、米国のようにストレートに軍事支援する国との大きな違いだった。

　ところが、この記事は見事に援助を戦争目的で使い始めるということだ。

　北朝鮮の資金源を断つということは、事実上、北朝鮮を戦争に追い込むということだ。

　なぜ日本が、日本にとって脅威でない北朝鮮を、そこまで追い詰める必要があるのか。

　なぜ、国民の税金を使って、国民が真っ先に犠牲になる戦争のリスクを、わざわざ日本政府が高めなくてはいけないのか。

　もはや安倍政権の狂気は、とどまるところを知らないごとくだ。

　果たして外務官僚たちは、それでいいと本当に思っているのだろうか（了）


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編集・発行：天木直人

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