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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

どっちに転んでも大恥をかくことになる河野外相とメディア
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月17日第54号 ■   ==============================================================     どっちに転んでも大恥をかくことになる河野外相とメディア  ==============================================================  カナダで北朝鮮問題に関する外相会合が開かれ(日本時間午前1時ごろから始まったという)、今朝からNHKをはじめとしたテレビが、河野外相があたかも会合をリードして北朝鮮に対する圧力強化の方向に指導力を発揮しているかのようなニュースをくり返している。  この会合の結果は、日本時間の午前10時ごろに判明するというから、昼のニュースでは、はっきりしたニュースが流されるだろう。  しかし、その結果がどうであれ、この会合で先頭に立って対北朝鮮強硬演説をした河野外相のピント外れな外交が明らかになる。  そもそもこの会合は朝鮮戦争の国連軍参加国が中心となって開かれた会合であり、いまや北朝鮮問題で欠かせない中国やロシアが参加していない。  おまけに、この会合がカナダと米国によって提唱された昨年末と、新年早々、金正恩が平昌五輪参加を電撃発表してからとでは、状況は激変している。  平昌五輪や南北対話の帰趨がどうなるかはまったく予測不能であり、おまけにトランプ大統領の無茶ぶりが極限に達しつつある中で、北朝鮮情勢はどうなるかわからないが、少なくともいまは話し合いの方向に世界の期待は向かっているし、皆がそれを期待している。  平和的方向に進むことがいいに決まっている。  そんな中で、カナダの外相会合が、対北朝鮮強硬一本やりで終わるはずがない。  もしそんな結果で終わるなら最悪の外相会合となる。  そんなカナダ外相会合がきっかけで、北朝鮮が硬化し、再び北朝鮮の危機が高まり、あとは戦争しかなくなる。  そんな外相会合に、日本が張り切る必要ははじめからまったくなかったのだ。  もし戦争になれば、それに事に手を貸した河野外相は歴史に残る失敗を犯した事になる。  もし今度の外相が、金正恩の出方を見守り、平昌五輪や南北対話の成功に期待したいという結果に終われば、そして、それは当然の流れであるが、河野外相の強硬演説は、平和的解決を願う国際社会から孤立する愚をおかすことになる。  どちらに転んでも、河野外相の強硬発言は失敗だ。  韓国との関係改善に役立たず、金正恩を激怒させただけに終わる。  その上、トランプ大統領が豹変し、カナダ外相会合の後に北朝鮮情勢が話し合いの方向に急転すれば目も当てられない。  おろかな河野外相の強硬一点張りの演説だ。  それを持ち上げるしかないテレビのニュースは、毎度のことながらピント外れである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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