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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍首相に責任を取らせた方がいいと書いた山田孝男編集委員
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月15日第49号 ■   ==============================================================     安倍首相に責任を取らせた方がいいと書いた山田孝男編集委員  ==============================================================  きょう1月15日の毎日新聞「風知草」で山田孝男特別編集委員が書いているのを見つけて、思わず膝を打った。  山田氏は書いている。  平成は来年4月で終わり、元号が代ると。  元号が代る時は時代を決定づける内外の重大な事件が起きていると。  その事を聞いたら、日本憲政史の坂野潤治東大名誉教授(80)が教えてくれたと。  世界史の転換と改元は無関係だと思うが、同じ事を言っていた男がいた。丸山真男(政治学者)のお父さんである丸山幹治(毎日新聞のコラム「余禄」の筆者)が大正改元の時に雑誌にこう書いていたと。  「(改元で)一線を画するは合理的にあらずとするも、何故となく新時代のけはひ(気配)を感ず・・・」  私はこの山田氏の記事で、丸山真男(政治学者)の父親が毎日新聞の記者だったことをはじめて知った。  そして、その父の丸山幹治氏がそんなことを言っていた事を知った。  しかし、私が山田孝男編集委員の「風知草」で注目したのはそのことではない。  そして、山田氏が言いたかったことはそのことではないはずだ。  坂野教授は山田氏にこう言ったという。  「それにしてもこんな状況で、よく(自民党)総裁選に対抗馬が出ると思うんだよ(笑い)。手を挙げてホントになっちゃったら大変だよ。異次元緩和とゼロ金利で走った人たちに後始末をつけてもらった方がいいと思うけど」  これは、板野教授の言葉になっているが、そして本当に板野教授はそう言ったのであろうが、同時にそれは山田孝男氏の考えでもあるのだ。  強く同感したからこそ、記事の中で書いているのだ。  そして、それは私が書きづづけて来た事でもある。  板野教授は安倍首相の経済政策の失敗を挙げてそう言っている。  しかし安倍首相の失敗は経済政策だけではない。  外交もいまや完全に行き詰まった。  経済や外交だけではない。  安倍首相がこの5年間余で打ち出したすべての政策がうまく行かないまま、その解決策が見当たらないままだ。  日本の行き詰まりはすべて安倍暴政の結果だという事が、やがて国民の目の前で証明される時が来る。  その後始末をさせられる事になる者は大変だと言っているのだ。  板野教授は安倍首相の後を引き継ぐ自民党総裁候補にそう警告している。  政権交代があり得ない以上、当然そうなる。  しかし、この板野教授の警告は、政権交代を目指す野党にこそ向けられる言葉だ。  万が一政権交代が起きても、それは決して喜ぶべき事ではない。  とんでもない貧乏くじを引かされることになるのだ。  不可能とも思える安倍暴政の尻ぬぐいをさせられるばかりか、その難事業を切り抜けないなら、政権交代は失敗だったと非難される。  そんな貧乏くじを引くことがわかりきっているのだから、今は打倒安倍を叫ぶのではなく、好きなだけやってろ、その責任はすべてとってもらう、ストレスから腹痛が再発しても、今度こそ逃亡させないぞ、倒れても引き起こして最後まで責任を取ってもらう、そう突き放して見てるだけでいいのだ、安倍批判を繰り返しているだけでいいのだ。  そう言っているのである。  山田孝男氏は自他ともに認める安倍首相の寿司友の一人である。  その山田孝男氏が板野教授の言葉を借りてそう書いているのである。  もはや安倍首相も終わりが見えて来たという事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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