□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月10日第33号 ■ ============================================================== 慰安婦像撤去に固執する安倍政権の危うさ ============================================================== 日韓合意に関して、もうひとつだけ書いて終わりにしたい。 いうまでもなく、日本にとってここ数年間の日韓関係の大問題は、竹島領土問題でも、靖国参拝問題でもなく、慰安婦像の撤去問題だ。 日韓合意を、最終的、かつ不可逆的としたのも、慰安婦像を撤去させ、これ以上つくらせないことを狙ったからだ。 しかし、日韓合意でも慰安婦像撤去は曖昧に終わり、今度の日韓合意破棄で、ますますおそれが出て来た。 安倍政権にとってはたまらないだろう。 何よりも、安倍首相を担ぎ上げている右翼たちはおさまらない。 しかし、安倍政権のために言っておく。 この問題だけは騒いではいけない。 下手をすればセクハラ問題につながり、一挙に政権を手放さなくてはならない羽目になる。 なにしろ米国ではセクハラ問題が今や大きな政治問題になっている。 トランプ大統領の対抗馬はオプラ・ウィンフリーだと言われ始めた。 ただでさえ詩織さん事件のもみ消しが外国メディアで騒がれるようになった。 もし「慰安婦問題はセクハラだ」と外国メディアが騒ぎ立てるようになれば、冗談ではなく、本当に危うくなる。 日本のメディアは、そんな事は誰もが知ってること笑い飛ばしていた文芸春秋の記事を、外国特派員協会が取り上げ、田中角栄を呼んで追及した。 それがきっかけで火が付いて、最後は失田中角栄は失脚せざるを得なくなった。 私は外務官僚時代の経験から、外国メディアや外国特派員協会を信用しない。 彼らはいつ何時、牙をむいてくるかわからない。 安倍首相はこころしたほうがいい。 これ以上慰安婦像撤去を騒げば、安倍首相はセクハラだと外国メディアが騒き出すかもしれない。 冗談ではなく、本当に気を付けたほうがいい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)