□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月3日第7号 ■ ============================================================== フランシスコ法王の核廃絶の決意は本物だ ============================================================== 米国の従軍カメラマン故ジョー・オダネル氏が撮った「焼き場に立つ少年」と聞いて、すぐにあの写真だと思い出すひとは間違いなく平和を願うひとりだ。 原爆投下直後の長崎で、亡くなった弟を背負って火葬場で順番を待っているあの少年の写真の事である。 その写真を、ローマ法王庁(バチカン)が昨年末、教会関係者向けに異例の配布を行ったという。 フランシスコ法王が命じたという。 その事をきょう1月3日の各紙で知って、私は核廃絶を願うフランシスコ法王の決意は本物だと感じた。 そして、私は昨年12月29日付の毎日新聞「金言」という西川恵客員編集委員の論説を思い起こした。 そこにはこう書かれていた。 来年(つまり今年)、フランシスコ法王が日本を公式に訪問されるのではないかと。 法王の訪日の最大の目的は、広島、長崎から世界へ向けて「核廃絶の訴え」をすることであり、昨年の法王の言動を見ていると機は熟していると思うと。 西川氏が思いつきでローマ法王の訪日について書くはずがない。 官僚と親しい西川氏の事だからこれは政府内部情報に違いない。 そう思って調べてみたら、河井克行首相補佐官がバチカン(ローマ法王庁)でカミレリ外務次官と会談し招待していたことを知った。 私はローマ法王の今年中の訪日実現を願う。 退位前の天皇陛下と会って、核廃絶の願いを共有してもらいたい。 安倍首相と面会して、核兵器廃止条約に反対した安倍首相をたしなめてもらいたい。 核兵器廃止に反対しておきながら、核廃絶を本気で訴えるローマ法王を招待する、その厚顔無恥ぶりを、白日の下にさらして欲しいと思う(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)