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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

明治維新の評価見直しの動きを歓迎する
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017月12月21日第992号 ■   ==============================================================      明治維新の評価見直しの動きを歓迎する  ==============================================================  私はさきの衆院選の最中の10月19日のメルマガ第826号で書いた。  私が選挙事務所を構えた高幡不動近辺は新選組ゆかりの地であった偶然で、新選組が暗躍(活躍)した明治維新前後の日本の歴史を振り返ってみることにした、と。  そして、あたらめて、自分の無知さに気づいたと恥を忍んで告白した。  その後も私は機会を見て明治新前後の歴史書を断片的に読み続けている。  そして、気づいた。  驚くべき混乱の時代である。  驚くべき殺戮の時代である。  多くの登場人物が、処刑や暗殺や謀反や裏切りで死んでいる。  おまけに最後は内戦だ。  そして私は気づいた。  最近やたらに明治維新の本が出版され、新聞などでも取り上げられるようになった。  それは来年は明治維新150年に当たるからだ。  その中でも、私は、これまでの評価を否定的に見る説を歓迎する。  果たして明治維新は日本の改革につながったのか、当時の英雄は本当に英雄だったのか、という再評価を歓迎する。  もちろんそれを否定する者は多い。  英雄だと思い込んでいる者たちにとっては、ロマンを否定されることになるからだ。  しかし、大いに議論されるべきだと思う。  なぜ私が否定的な評価を歓迎するのか。  それは、肯定的な評価を安倍首相に悪用されてはたまらないからだ。  私がその懸念を抱いた理由は、きのう12月20日の朝日新聞で、東京経済大学名誉教授の色川大吉氏が次のように語っていた事を読んだからだ。  すなわち、明治100年に当たる1968年に、当時の佐藤栄作首相は政府主催で式典を祝ったという。  「近代国家発展の源になった明治の国民的エネルギーを再認識し」、「日本の第二の飛躍に役立たせたい」と言って祝ったという。  これを読んだ時、私は明治150年に当たる来年に、安倍首相は大叔父の佐藤栄作を超える政府主催の盛大な式典を目論んでいるに違いないと直感した。  間違った歴史認識を持つ安倍首相にそんなことをされてはたまったものではない。  明治維新の評価をめぐって賛否両論の議論がもりあがり、一人でも多くの国民が明治維新の真実に近づくことを私は期待するのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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