Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

憲法学者樋口陽一氏こそ新党憲法9条を提唱すべきだ 
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017月12月4日第943号 ■   ==============================================================      憲法学者樋口陽一氏こそ新党憲法9条を提唱すべきだ   ==============================================================  天皇退位の日程が決まった翌日の昨日の新聞では、どの新聞も、今上天皇ほど象徴天皇として平和憲法を実践された人はいないことに直接言及した記事はなかった。  しかし、それから一日がたって、きのう12月3日の東京新聞が憲法学者である樋口陽一氏の言葉を掲載した。  元号でモノを考えた事がなく、日常生活も論文も西暦で語るという樋口氏は、「『平成』はと問われれば、『今の天皇のほかにない』」と語っている。  「昭和天皇がやり残されたことを平成の三十年間で一つ一つ果たされて来た」と考える語っている。  そう語って、いずれも歴代天皇で初めてだとして、即位後まもない92年の中国訪問、93年の沖縄訪問をあげている。  そして、皇太子時代の1981年の記者会見で、日本にとって重要な終戦記念日、長崎、広島への原爆投下日に加え、四つ目の記念日に沖縄戦が集結した6月23日を挙げたことを教えてくれている。  「当時は、左派の知識人でさえ、そこまで重要と思っていなかった沖縄戦の終結日を挙げた事は、現天皇が平和に対する非常に強い感受性を宿している事の証左である」、という仏紙フィガロの論評を引用する形で。  さらに樋口氏は続ける。  即位後の89年8月の記者会見で、陛下は、「国民と共に憲法9条を守る事に努めていきたい」と述べ、その後の記者会見でも、「憲法遵守」を繰り返し表明していると。  憲法学者の先輩である宮沢俊義の「天皇は『ロボット』的存在」とう形容を紹介し、それは天皇を内閣の統制下に置き、天皇の政治利用を防ぐ意味だが、今は逆にロボットにさせない事が必要だと言って、2013年の「主権回復の日」の式典で、天皇陛下万歳三唱を唱和させた安倍首相を批判する。  最後に、再び平成とは何かと問われ、「明君を得て象徴天皇を安定に向かわせた時代。本当は明君がいらないのが国民主権の原則だが、明君に頼っているのが現状です」と語っている。  その平成がまもなく終わる事が確定した。  ここまで語ったのだ。  樋口氏こそ、憲法9条を国是とすることを唱える新党憲法9条を、明君の在位のうちに、この国の政治の中に誕生させるべきであると世論をリードしていくべきであると思う(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する