□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017月11月30日第931号 ■ ============================================================== 一連のリベラル判決に惑わされてはいけない ============================================================== 今日の各紙が、最近の一連のリベラルな判決を報じている。 すなわち、最高裁は29日、47年ぶりに判断を変更して、「性的な意図」の有無にかかわらず、被害者が受けた性的被害の有無にこそ目を向けるべきだと、これまでの判例を覆したという。 すなわち、東京高裁は29日、水俣病の症状があるのに患者と認めなかった新潟市の判断は不当として新潟市内の男女9人が控訴した訴訟で、9人全員を患者と認めるように新潟市に命じたという。 すなわち、福岡高裁は29日、自白全体の信用が疑わしいとして1985年の殺害事件(熊本県松橋町で起きたいわゆる松橋事件)で服役中の宮田浩さんの再審開始を認めたと。 果たして裁判所はリベラルになったのか。 私はそうは思わない。 この国の司法もまた、安倍政権に忖度して司法を捻じまげる度合いは露骨だ。 その象徴的な訴訟が、砂川判決再審訴訟における対米従属ぶりだ。 沙織さん準強姦事件に見せた正当な裁判の放棄だ。 「司法の中立」違反をここまでおかしてきながら、それをごまかす目くらましのために、リベラル判決をくり返しているとしたら、これ以上ない司法の歪みだ。 そうでないことを願うばかりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)