Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

支離滅裂な読売の「一帯一路に政府支援」という大スクープ
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017月11月28日第924号 ■   ==============================================================      支離滅裂な読売の「一帯一路に政府支援」という大スクープ  ==============================================================  きょう11月28日の読売新聞が、一面トップで大きく報じた。  日本政府がついに一帯一路に参加する企業を支援する方向で検討していることが分かったと。  安倍政権から情報を貰ってスクープをくり返す読売新聞らしい大スクープだ。  これが本当ならまさしく大スクープだ。  しかし、その記事を読み進めていくと支離滅裂なことがわかる。  一帯一路に慎重だった安倍首相がなぜ急に方針転換したのか。  それは、来年こそは安倍首相と習近平主席の相互訪問を実現させたいからだという。  本末転倒だ。  だったら初めから一帯一路に賛成すればよかったのだ。  もっとはやく相互訪問は実現していたに違いない。  ところが読売新聞はこうも書いている。  安倍首相は今年7月、ドイツで行われた習近平主席との日中首脳会談で「(一帯一路は)ポテンシャルを持った構想だ。協力していきたい」と表明したという。  なんだ。すでに習近平主席に伝えていたのか。  だったらその時に、日本企業を支援する方針を打ち出すべきだったのだ。  そうしていたら、この間訪中した経団連らの大ミッションは大成功に終わっていただろう。  しかし、読売新聞はこうも書いている。  一帯一路は米国主導の国際秩序を転換させたいという中国の思惑があると。  だから、それに対抗するためインドなどと組んで中国包囲網を進めていると。  そんなことをしているからいつまでたっても習近平主席は安倍首相を信用しないのだ。  相互訪問に応じないのだ。  一帯一路に参加するのか、しないのか、どっちが本当なんだ。  読売新聞はこう書いている。  日中両国の改善をすすめ、北朝鮮の核・ミサイル阻止への協力を中国から引き出す思惑もあると。  まだ思惑があるのか。  そんなに思惑が多くてどうする。  そんなことで一帯一路への支援に舵を切ったと言えるのか。  すべてが中途半端で支離滅裂だ。  安倍政権から情報をもらってスクープを書いてばかりいる読売新聞の記事は矛盾だらけである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年3月19日に利用を開始した場合、2024年3月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年4月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する