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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

トランプ大統領を国賓として迎えられなかった安倍首相
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月25日第833号 ■   ==============================================================   トランプ大統領を国賓として迎えられなかった安倍首相  ==============================================================  政府はきのう10月24日の閣議で、トランプ大統領の来日を決定し、その日程がはじめて公表された。  それをみて驚いたのは、国賓ではなく公式実務訪問賓客となっていたところだ。  就任後初めて迎える米国大統領である。  国賓でないなどということはあり得ない事だ。  しかも、今度の米国大統領の来日は、日米同盟の結束を確認するという、これ以上ない重要なものだ。  そのような重要な来日が、なぜ国賓でなくて、しかも公賓ですらなく、実務者訪問賓客になったのか。  これは、明らかに宮内庁側の官邸に対する抵抗である。  国賓となると、天皇陛下への謁見はもとより、天皇陛下による歓迎晩さん会など、多くの皇室行事が求められる。  天皇陛下の負担は大きい。  しかも、北朝鮮に対する圧力に向けて軍事協力強化を合意する事が主たる来日の目的である。  これは、天皇陛下の体力だけでなく、精神的にも天皇陛下に苦痛を強いる来日となる。  宮内庁サイドが安倍官邸の国賓要求に徹底抗戦したことは容易に想像できる。  この宮内庁の抵抗には、さすがの安倍首相も譲歩せざるを得なかったに違いない。  いや、ひょっとして、安倍首相自身も、トランプ首相を国賓扱いするのはためらったのかもしれない。  なにしろトランプ大統領はツイッターで予測不能な発信をする人物だ。  国賓として受け入れて、後で天皇陛下について勝手な事をツウィートされては、内閣総辞職ものと思ったのかもしれない。  天皇陛下との接触は表敬訪問だけにして、さっさとゴルフに興じた方が得策だと安倍首相が思ったとしても不思議ではない。  そんなトランプ大統領の来日など、日本国民にとってはないほうがましだ。  果たして、米国が好きな日本のメディアは、今度のトランプ大統領の来日をどう報道するだろう。  けだし見ものである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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