□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月24日第830号 ■ ============================================================== 「平成31年3月31日」退位報道の裏にあった宮内庁の怒り ============================================================== 選挙期間中の報道の中で、天皇陛下の退位が、2019年(平成31年)元旦ではなく、3月31日とすることで最終調整がなされたという、朝日のスクープ報道があった。 なぜわざわざ選挙期間中に、このような報道がなされたのか、私は 疑問を抱いてその記事を読んだが、それ以上の詮索をする余裕はなかった。 そして、きょう10月24日発売の週刊フラッシュ(11月7日号)を読んでその舞台裏が分かった。 これは宮内庁サイドからリークされたスクープ記事だったのだ。 当初安倍官邸は2019年元旦の退位を検討していた。 その事が報じられたのは今年1月だった。 しかし元旦は皇室行事が重なり、宮内庁が難色を示したという事も報じられた。 なぜなら、元旦は天皇陛下の最も忙しい時期であり、皇室行事に少しでも知識があれば、あり得ない選択肢であるからだ。 だから宮内庁が異例の反対の意思表示を行い、官邸サイドと宮内庁サイドの調整が行われることになった。 そのことは、当時の報道で知っていた。 しかし、この週刊フラッシュの記事は、元旦の退位があり得ないもう一つの重要な事を教えてくれた。 それは、亡き父の霊を祀るという、今上天皇にとって大切なお祭りが2019年1月7日に行われるというのだ。 いわゆる昭和天皇30年式年祭である。 その式年祭の1週間前に退位というのはあまりに無知、非礼である。 宮内庁が押し戻すのは当然であり、官邸も譲歩せざるを得ない事情があった。 しかし、安倍内閣は9月発表と報じられていた退位・改元のスケジュールを発表しないまま、解散・総選挙の踏み切った。 選挙期間中の異例の退位日程報道は、皇室をないがしろにする安倍首相に、業を煮やした宮内庁サイドのリークだったのだ。 安倍首相も首(こうべ)を垂れざるを得なかった。 どこまでも天皇陛下をないがしろにする安倍首相だ。 この週刊フラッシュの記事は国民にとって一読に値する記事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)