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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

これ以上ないほめ言葉に勇気づけられて私は出発する
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月21日第828号 ■   ==============================================================   これ以上ないほめ言葉に勇気づけられて私はあらたに出発する  ==============================================================  「すでにあなたは勝者だ。あなたが今度の選挙で訴え続けた言葉の ひとつ、ひとつは、動画となって永遠に残る。これから国民に広がって いく。政治は、必ずあなたの訴えのとおりに動く事になる、そうならな ければいけない」  これは、二日ほど前に私に寄せられたある読者の言葉だ。  ここまではっきり書いたものでなくても、同様のメールは他にもいく つか届いている。  私にとってこれ以上ないほめ言葉だ。  この言葉を聞くことが出来ただけでも、今度の選挙に立候補した甲斐 があったと思っている。  しかし、この言葉を誰よりも自分に言い聞かせているのは、この私だ。  私は、選挙終盤で、私がこの選挙で訴えたかった事を、激しいまでに、 鮮明に、そして直接的に訴えることにした。  それは次の二点だ。  ひとつは、戦後の日本の政治の最大の問題は、日米安保条約という従属 的な不平等条約をこのまま甘んじて受け継いでいくことでいいのか。  それとも、自主、自立した平和国家の日本を取り戻すべきか、いつか 必ず国民は選択せざるを得なくなるという事だ。  自主、自立した日本の安全保障政策が、核武装を含めた軍事力強化の方向 ではなく、憲法9条を国是として世界に掲げる外交であることは言うまでも ない。  もう一つは、その選択についての国民的論議は、今上天皇が在位のうち に政治の場で始めなければいけないという事である。  おりから今度の選挙がおわりに近づいたきのう、各紙が一斉に書いた。  今上天皇の退位は2019年4月になることがほぼ固まったと。  このままでは、安倍政権の手で退位式が行われるということだ。  その前に、この国の政治は、昨年8月に今上天皇が発せられたお言葉に 対して、応えなければいけない。  ところが、与党議員はもとより、野党議員も避けている。  ならば国民は何としてでも天皇陛下のお言葉に応えなければいけない のだ。  この二つの、この国の大問題を、今度の選挙期間中に街頭演説で口に 出したのは、私一人に違いない。  なぜならば、それらはタブーであるからだ。  みなが見て見ぬふりをしてきた戦後の日本の最大の矛盾であるからだ。  それを口にすることは命がけであるからだ。  しかし、誰かが言い出さなければいけない。  政治がその矛盾を解決しないかぎり、いつまでたっても日本はこの矛盾 に苦しみ続けなければいけない。  いや、一般国民の多くは、その矛盾に気づかないまま、無能な政治家たち の自己保身の政局に翻弄され、そしてこれからも翻弄され続けていくことに なる。  それを断ち切らなければいけないのだ。  どうすればいいのか。  その答えはズバリ、この国の政治は、このまま日米軍事同盟を続け、米国 に守ってもらうのだから対米従属は仕方がない、と考える政党か、そうでは なくて、憲法9条こそ最善、最強の安全保障政策と考え、対米自立の日本を 取り戻すべきと考える政党か、この二つの二大国民的政党をつくって、その 二つによる政権選択選挙が行えるような政治状況をつくらなければいけない のだ。  これは、自民党の分裂をも巻き込んだ文字通り、一般国民による政権選択 づくりなのだ。  自民党に対するもうひとつの国民政党が、新党憲法9条であることは言う までもない。  憲法9条を守るというスローガンが共産党や社民党の専売特許になって しまったから国民的議論が深まらなかったのだ。  そして、日米安保条約をなくさない限り、憲法9条を守れ、生かせ、と 叫ぶだけでは、何の意味もない。  繰り返していう。  日本国民に国民的選択を与えなければいけない。  つまり、日米軍事同盟を最優先と考えるこれまでの自民党政権でいいのか、 それとも、あの伊達判決が示したように、在日米軍、つまり日米安保条約は 憲法9条違反であるという立場をとって、自主、自立した日本を取り戻す こと公約に掲げる新党憲法9条なるものを、自民党議員も巻き込んで作れる のか、これこそが政治の最大の課題であるのだ。  今度の選挙の後に起きる政界再編は、単なる既存の、政党、政治家の生き 残りの政局ではなく、本物の政界大再編でなければいけないのである。  そのことを選挙で訴えた私が、すでに勝った、と確信するゆえんである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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