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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

沖縄から平成の安保闘争を起こす、その口火を私は切る
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月13日第817号 ■   ==============================================================    沖縄から平成の安保闘争を起こす、その口火を私は切る  ==============================================================  沖縄からとんぼ返りで帰ってきて、いま私は急いでこれを書いている。  私はきのうの朝、いつものように高幡不動駅前で街頭演説を始めた。  沖縄で米軍ヘリが墜落したばかりだ。  選挙演説などしている場合ではない。  選挙をしばし中断してでも候補者は沖縄に結集し、今度こそ日米地位 協定の見直しを米国に訴えるべきだ。  そう私は演説をしながら、はたと気づいた。  お前がその先例を示すのだ。  今すぐ沖縄に飛んでそれを訴えるのだ。  私は選挙演説を打ち切り、その日の演説をすべて取りやめ、京王線、 JR中央線、羽田モノレールを乗り継いで沖縄に向かった。  そして那覇飛行場から琉球新報社に向かった。  私の目的はただふたつ。  ひとつは、沖縄で記者会見を開き、全国の候補者は選挙活動を一時中断 してでも、沖縄に結集すべきだ、野党の党首は沖縄に結集し、トランプ 大統領が来日するなら日米地位協定の見直し要求に応じる覚悟をしてから 来日すべきと緊急共同声明を発するべきだと、訴えることである。  琉球新報は飛び込みの私の要求に応じてくれた。  しかし、その実現には紆余曲折があった。  応対した政治部長は、今は選挙期間中であることを考慮して、記事に するかどうかを決める、おまけに記者はみな米軍ヘリ墜落事故で追われて いて記者会見どころではない、と言って、後を若い記者任せてその場を 離れた。  私はここに、この国のメディアの正体を見た思いだったが、若い記者は 個人的によく助けてくれた。  結果的にはきょう13日の午前に沖縄県庁の記者クラブで記者会見を 開くことができ、沖縄タイムズと琉球新報の若い記者二人が熱心に私の 訴えを聞いてくれた。  選挙期間中ということもあり、どこまで報道されるかはわからないが、 その時の模様は同行してくれたボランティアの一人が録画してくれたので、 編集が出来次第、私のHPやユーチューブで配信させていただく。  もうひとつは、米軍責任者(在沖縄米4軍調整官と在沖縄米総領事)を 訪れて、トランプ大統領の来日に際しては、日米地位協定の改定協議を 決断しない限り日本国民は歓迎しないことをトランプ大統領に伝えてほしい という事を伝えるためだ。  しかし、いずれも門前払いだった。  それは十分の予想できたことだ。  なにしろ前日に岸田前外相で、いまは政権政党の政調会長である人物が 沖縄に飛んでも会えなかったのだ。  これほどの主権放棄があるだろうか。  そして面会できずにおめおめと引き下がる安倍政権の売国ぶりがある だろうか。  私は、名護市辺野古のキャンプシュワーブ米軍基地まで足を延ばし、 辺野古新基地建設反対の人たちを激励し、そして辺野古の海を見てつく づく思った。  そして帰りの飛行機の中でその事ばかりを考えていた。  今度の選挙がはじまった直後に米軍ヘリ墜落事故が起きた事は、天の声 ではないか。  いまこそ平成の安保闘争を起こす時ではないかと。  おりからトランプ大統領が選挙直後にやってくる。    トランプ大統領の来日を契機に、日米安保条約の見直し、すなわち 日米地位協定改定交渉に米国が応じる気がないなら、トランプ大統領の 来日を阻止すべきだと。  トランプ大統領は、反米の嵐を前に日本に来ることを中止するかも しれない。  そうなれば安倍政権は内閣総辞職だ。  いまこそ沖縄から平成の安保闘争を起こす時だ。  それこそが、退位を前にした今上天皇のお言葉に国民が応えることに なるのだ。  今から半世紀前のあの時、安保闘争がアイゼンハワーの来日を阻止し、 岸首相は退陣に追い込まれた。  私は学生運動に背を向けて官僚の世界に入った保守だ。  しかし、あの時の安保闘争が成功していれば今の日本はなかった。  米国から自主・自立した平和な日本になっていたに違いない。  わが同胞である団塊左翼全学連、全共闘世代に連帯を呼び掛けたい。  今こそ私と一緒にたちあがろう。  私がその口火を切る。  美空ひばりの酒は涙かため息かを歌っているくらいなら、天童よしみの あんたの花道を歌え。  いまからでも遅くない。    社民党は野党統一候補を天木直人に一本化し、沖縄から平成の安保闘争を 起こし、そして今度こそ勝利するのだ。  団塊ジュニアは、ザードの負けないでを熱唱すべきだ。  ウルフルズのええねんを歌っていまの政治を笑い飛ばすのだ。  20代の若者は年寄りの乗越えて日本の未来を自分たちでつくるのだ。  今度の選挙に意味があるとすれば、まさしく沖縄から平成の安保闘争を 起こす事である。  私がその口火を切る(了)、    ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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